Guru
インドでは師匠の事を尊敬や親しみを込めてグル、グルジと呼びます。
日本人も年上を敬う気遣う気持ちを持ち合わせていますが、インド人も同様で、師弟関係もとても大切に想っています。
カタック舞踊に限らず、インド古典芸術の多くは師匠から弟子へと口承で伝えられてきました。教科書などという印刷物は存在が薄く、基礎のひとつひとつ、振付や感情表現...舞踊のすべてを先生の背中を見ながら教室で教わってゆきます。
まったく容易ではありませんが、
カダムジャパンでもそのスタイルを継承しております。
時間はかかるし、ノートとペンを持ってひとつひとつ書き留める作業は日本の伝統芸能や職人の世界とも似ているかもしれませんね。
この踊りが脈々と4000年も踊り継がれて私の所にもきた事を思うと、その歴史の重みを感じずにはいられません。
私たち舞踊家はいつもグルの事を胸に留めて踊ります。
写真はグルプルニマ(先生の日)のワンシーン。
下記に私の先生と先輩方をご紹介致します。
P.B.Kumudini Lakhia& Kadamb Center for dance and music現在も毎年通い続けているKadamb舞踊学校を率いるクムディニ・ラキア先生。先生がお若い頃はマハラジと世界中を公演で回られるなど素晴らしい舞踊家でいらっしゃいました。パドマブーシャンという輝かしい称号を授与された巨匠です!モダンという言葉が似合うエレガントで優雅なグループコンポジションで有名な舞踊振付家でいらっしゃいます。80歳を過ぎて尚教室で軽やかに舞い新たな作品創作を続けていらっしゃいます。 http://www.kadamb.org/ |
Sanjukta Shinha時を同じくしてArjunjiそしてKumibenに師事するという私同様のプロフィールを持つ稀な舞踊家。現在kadambのトップダンサーとして世界中で舞踊公演を重ねるサンジュクタ。私のコンポジションの振付をお願いしており、ソリストとしての指導をして頂いています。パワフルなテクニックと情緒的なアビナヤ、そして即興性を持ち合わせた希少な舞踊家です。 http://www.sanjuktasinha.com |
Yakushini & Pt. Vijai Shankar6歳より通いはじめたカタック舞踊のスクールは、八王子に今もあるヤクシニーカタックセンター。そこでヤクシニ先生はじめヴィジェ・シャンカール先生(カルカッタ)に手取り足取り基礎を教わりました。喜原ときこ先生、中島さち先生もそうです。初舞台ヤクシニーカタックの世界に出演させて頂きましたし、初めてのインドにも連れて行って頂きニューデリー公演をさせて頂きました。私の舞踊のルーツであり,ヤクシニカタックセンターの美学は私の中に脈々と流れています。 http://www.yazawa-ballet.com/kathak/VijayShankar.jpg |
故 Pt. Arjun MishraMishra家といえば有名な音楽一族です。アルジュン・ミシュラ氏にはU.P.州ラクナウ市にある彼の自宅スタジオにて改めて基礎を学ぶ時間を過ごさせて頂きました。グル・クルスタイルと呼ばれる徒弟スタイルだったので、師の家に住み込み、朝な夕なカタックを学んだちょっぴりほろ苦い時間。辛い思い出も多いけれど、学び大き時期を過ごしました。 Arjun Mishra |
![]() |
![]() |
![]() |
||||||||